今回の遠征で最後に選んだイベントがこちら、第9回したまちコメディ映画祭in台東

場所は上野の東京国立博物館平成館
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中では古代ギリシャ展もやっていて来館者の殆どはこっち目当てっぽいですw
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私の目当てはこのイベントの1つ、映画講義「とり・みきの吹替え“凄ワザ”講義」第2弾 「危険戦隊デンジャー5 〜我らの敵は総統閣下〜」
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この作品のポスター・・・うん、ヤバイなこれは!
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タイトルからして凄いB級映画っぽい雰囲気がプンプンしてるでしょ。そしてこの映画の吹き替えを担当しているキャストがまたすごい。 
羽佐間道夫、江原正士、堀内賢雄、千葉繁、多田野曜平といったレジェンド級の大御所。そして女優の森洋子さんと吹き替えで有名、アニメ声優としても近年出番の多い甲斐田裕子さんと言った面々。

そしてこのB級映画の脚本をとりみきが監修し更にアドリブ大歓迎という方針で吹き替えるんだからたまったもんじゃない凄すぎる。

このイベントは自由席だからちょっと早めに来て並んだので前から4列目という見やすい席をゲットできました。(前2列は関係者席)

放映時間75分というこの映画を鑑賞した後はこのキャストととりみき氏に音響監督の吉田啓介まで集まって映画講義という名のトークショーまでやっちゃうってんだから必見でしょ!

この映画はオーストラリアで自主制作から抜擢され他監督が2011年に制作した映画で見て分かる通り様々な国の特撮に影響されまくり、それを意図してか低予算すぎるのか素晴らしくチープなテイストで仕上げられた作品です。

映画のストーリーは以下の通り

第二次世界大戦を終結させるため、国際色豊かな5人のプロフェッショナルたちが集められ、「ヒトラー暗殺」のための隠密組織"デンジャー5"が結成された。厳選されたメンバーは、米国出身のジャクソン、オーストラリア人のタッカー、グラマラスなロシア美女イルサ、英国の知性派美人クレア、そしてヨーロッパの馬の骨ことピエール。

鷲の顔を持つ大佐の指令のもと、ナチスの悪魔の計画を阻止するため、呼ばれもしないのにヒトラーの誕生パーティにお邪魔、ヨセフ・メンゲレが支配する恐竜王国で大暴れ、そして幻の海底都市アトランティスでちょっと一服。果たして、彼らはヒトラーを暗殺できるのか?!

見ただけでやべぇっと思ったあなた、正解です。B級映画見る目がありますねぇ。

2011年に作られたのにCG?なにそれ舞台セット?全部じさくですが?、飛行船釣ってる線が見える?そこが良いんだよ。演技が微妙?それみんな自主制作からのアマチュアだし、で、どうしたの?
そんな作品、まさかこの時代に初期の宇宙大作戦・・・より下か・・・愛国戦隊大日本・・・とか・・・
そんなスゲェ作品に出会えるとは!世界は広大だわ!

それに予算をつけたオーストラリア人も凄いしそれを買ってきた今回のプロデューサーもすごい(意外と高かったらしいw)
物好きな人もいるもんだ!日本人金持ネー、HAHAHA!

そんでもって超大御所声優陣が初期の吹き替えのようにアドリブ全開で演じ合う。
30年クラスのキャリアの堀内賢雄や千葉繁が先輩!って言っちゃうトークショーは見たこと無いぜ。

昨日見てきた三者三葉とある意味正反対、赤羽根くんや西さんが自分たちをぺーぺーって言ってたけどそりゃ上見るとこんなのいるんだからなw

トークショーはこんなキャストだから爆笑もの。なにがすごいってトークショーだから声優と言っても何も演じてない素なのにキャラが立ってるトコ。

各キャストたちがしれっと自分は台本に忠実でしたよ的なこと言ってうそつけーっていじられるのはデフォ。色々暴露合戦です。
初っ端のセリフからいきなりアドリブだもん。千葉さんは自分のキャラを九州弁で演じるしいろんなセリフにパロディを入れたりそれを受けて更にアドリブを入れたり。

俳優が後ろを向いたらアドリブのチャンスだ!でも正面向いてて口が空いて無くても声が止まったらアドリブいれちゃうぜ!

羽佐間道夫さんの俺がハマーだ!時代のアドリブの話では翻訳した脚本家が見に来てるので書いてある通りにと言われてもこっちのほうが面白いから!押し通したりとかタイトルのときに「俺が羽佐間ーだ!」にしたら流石に却下された話など(当然だwww)

あの時代は大作映画の版権を買うとB級映画が抱き合わせできたらしくB級映画を吹き替えでA級映画にしてやろう!って気合い入れてやってたらしいです。

江原、多田野両名はそれぞれ18役ほどの兼役という荒業。多田野はそれぞれを故人の声優に似せたパロディで攻めたりと職人芸です。青野武や山田康雄のマネは本人と錯覚してしまうほど。

ところで自身も音響監督をやっている千葉繁にとり・みきさんが「現場でこういったアドリブ入れられたらどう思います?」に[大歓迎ですよ!」とおっしゃってたので新人声優は千葉さんが音響監督のときには奥せずアドリブぶっこんじゃいましょう。どうなっても知りませんがw

他にも本作のオリジナル翻訳と吹き替えの比較コーナーなどを交えてのトークなどもあってあっという間の1時間半(映画も含めて約3時間)でした。

男性陣がレジェンド過ぎて女性2人はキャリア的には十分なのにまるで新人声優みたいになっちゃってました。色々頑張ってたけど相手が悪い、でも良い勉強になったことでしょう。

ところで恐ろしいことにこの映画はまだ残り4話もこんなのがあるらしく全部を今後吹き替えしパッケージ化して販売するとのこと。

羽佐間さん曰く「お宝映像になるかも、キャストがいつまで生きてるかわからないしな(笑)」
一番年長者に言われちゃお終いよ。

販売された暁にはこの無謀かつ無茶な企画をしたオーストラリア人と版権を買ってきやがったキチガイ先見の明のあるプロデューサー、そして翻訳と言う名の魔改造したとりみき氏、そしてそれを更にアドリブ全開で混沌と爆笑の超B級作品に進化?させるであろうキャスト陣に敬意を評し購入することをちょび髭しか似てない総統閣下に誓いましょう!