2日目の予定はワグナリア〜初夏の大大大大感謝祭 〜、でもその前にお昼を食べに行きましょう。
ってことで今回お邪魔したのが日本橋にある6つ星ホテル「マンダリンオリエンタル東京」

新新御三家の一つでもあるこのホテルの中華料理「センス」では今年の始め辺りからアフタヌーンティーを一新、今までにないチャイニーズアフタヌーンティー土日のみで提供しているのです。

まだちょっと時間があるのでとりあえず38階のフロントロビーへ
造花とはいえ見事な飾り付け中央にはマンダリンオリエンタル東京の象徴「扇子」があります。
この扇子とセンス(感覚)のダブルミーニングの名前を関したレストラン、楽しみです。
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38階からセンスの有る37階へは階段でもつながっています。
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入り口のカウンターで名前を告げるとお待ちしておりましたと丁寧にお席までご案内〜
センスのティーコーナーはセンス店内と逆方向の一角に作られておりカウンター席や2人がけ用の、窓際席などが有ります。
今回は眺望の良い窓際のお席、赤井ガラスプレートのお皿が印象的
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今回選択したチャイニーズアフタヌーンティーは数日前から提供が始まったバージョンアップ版、量が少なめ、や甘いもの以外も欲しいといった要望があったらしくセンスのコースメニューに入っている「鶏肉と干し貝柱の蒸しご飯 蓮の葉包み」を取り入れたものになっています。

メニューはこんな感じ、これにお茶を一種類選んでのアフタヌーンティー。
茶葉の交換はできませんが差し湯はいくらでもして頂けるので今回のように2人とかで来るとそれぞれ違うお茶を選んで回し飲みもできちゃうからおすすめです。
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37階からの眺め、見事なスカイツリービューです。
37階だからあんまり高くないと思ったけど結構な絶景が楽しめました。
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私が選んだのは黒茶のビンテージプーアル、友人は白茶の白牡丹を選びました。
ここのお茶は英国人のエドワード・アイスラー氏が「最高品質のTEAを英国に根付かせたい」という思いで創設した新進気鋭の高級紅茶ブランド JINGを使っておりこのガラス製の茶器もすべてJINGの特注品です。

最初に茶壺(ティーポット)へ茶葉とお湯を注ぎ3分間
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砂時計も竹製のお皿も全部JING
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3分経ったら湯海へお茶を戻しそこから茶杯へ移して頂きます。
この方式だと一旦湯海へ移すことでお茶が出過ぎないようにするとともに温度調節にも一役買っているわけですね。
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このガラス製茶杯は中空になっていて非常に軽量かつ熱くなく見て美しいだけでなく理にかなった構造になってます。
このお茶見て下さいよ、プーアル茶で一杯目とはいえこの薄い黄金色。
苦味は全く無くほのかな甘味とコクが感じられるあっさりとしたのどごしのお茶です。
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2杯めは少し濃くなってそれに伴いプーアル独特の苦味が少し混じってきますがその分h家の味も濃厚になってきて一番好みはこの2杯目でした。
色もまさに黄金郷
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そしてこれがセンスのアフタヌーンティー、新規に追加された蓮の葉包みは蒸し物のため蒸籠ですがそれ以外のスイーツは金属製の3段蒸籠風銀器で提供されます。
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最初は店員さんがまずこの器から温かいうちに、と言われたので蒸しスイーツから

「伝統的蒸しスポンジケーキマーライコ―」
黒砂糖をつかった蒸しケーキですがふわふわでもちもちな食感で甘さは控えめ

「蓮の実入り餡の特製桃饅頭」
見た目も可愛い上品なあんまんで口に入れるとさらりとしたこしあんの甘さだけでなく蓮の香りが広がります。

「広東風蒸しロールケーキ 鴨の塩漬け卵風味のカスタード」 
非常に濃厚なカスタードケーキでロールしてあり口に入れるとこのロールがふわりと花開きケーキ地とカスタードの共演が味覚だけでなく食感にも訴えてくる一品

ここで凄いのは、この蒸籠だけ、温かいんです。

器の内側に水滴が付いてるのがわかるでしょ。そしてこの3品が全く湿気っていないしロールケーキのほぐれ方といい作りおきではなくまさにつくりたてを提供しているということが伺えます。 
店員さんが一番最初に、と言われた意味がわかりました。

そしてこの温度を他の蒸籠に移さないためもあるのかこの銀蒸籠、持ってみるとずっしり重いんです。逆を言うとこの温度差を出すためのみに特注で制作された銀蒸籠だということでしょう。
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そして2つ目のお皿へ行く前に新たに追加された「鶏肉と干し貝柱の蒸しご飯 蓮の葉包み」

これも温かいので冷めないうちにいただくことにしました。
もち米とタレ、柔らかい鶏肉と炊き込まれた干し貝柱の味が合わさりやわらかみのある上品かつ濃厚な蒸しご飯でありほのかに香る蓮の葉と合わさり最高の美味になっています。更に中には一粒の栗が潜ませてあり素晴らしいアクセント。
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そして銀蒸籠の2段目

「鮑を乗せたミニタルト」
カスタードの乗ったタルトの上に小ぶりとはいえ中華の王様、鮑の煮込みがまるごと乗っかってるという正気の沙汰ではないスイーツ。
その味は甘いタルトと煮鮑というありえない組み合わせなのに絶品、サクッとしたタルトに甘いカスタード、そこに鮑の煮込みの濃厚なソースが絡み弾力のあるその身が口内で踊る。噛みしめると柔らかく歯ごたえもありプツンと噛み切れ様々な味の洪水、美味しいものを食べるといろいろな反応があるけど軽い放心と笑いが何故かこみ上げてきてしまう、そんな逸品でした。

「鴨肉の揚げパイ」 
クロワッサンのような見た目の揚げパイ、揚げと言っているがサクッとしていて油残りもなく揚げたというより焼いたといったほうがしっくり来る表面、その反面具の周辺はしっとりもっちりとしたできたてクロワッサンの中心のような食感。中の具は甘い肉味噌のようでした。

「パイナップル入りチャーシューパイ」
同じパイでもしっとりとした生地の中にチャーシューとパインの細切れが甘酸っぱい、酢豚を甘めにアレンジしたようなお味。

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そして甘い3段目

「ココナッツムースの冷たい小籠包」
ピンクの羽二重餅の中に冷えたココナッツミルクのホイップクリームが仕込まれている小籠包を模した冷やしスイーツ。小籠包嫁いているだけあって一口で食べるとやわらかな羽二重餅を噛んだ途端に溢れてくるココナッツクリームの甘さが素晴らしい。

「香港風パイナップルケーキ」
香港名物のパイナップルケーキはよくお土産で売ってる市販品のようなパサパサ感は全く無くしっとりとした洋風の生地、中には刻んでしっかり煮詰めたパインジャムの爽やかな甘酸っぱさがマッチ。

「紫芋の蒸し団子」
紫芋を使った餅生地の中に黄色いお芋の餡が仕込んであり表面には粗めのココナッツパウダー、このココナッツと芋餅が今まで食べてことのない食感で美味。
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最後を締めくくるのは「マンゴープリン」

中華デザートの王様マンゴープリン、茶杯と同じ断熱効果の高い硝子の器に入れられているのは見た目の美しさだけでなく最後に食べるであろうこのデザートを少しでも冷えたままにして提供したいというこだわりでしょう。
甘いマンゴープリンにさわやかなマンゴーピューレ、完熟でジューシーなマンゴー果実のトッピングはマンゴープリンの中に3種の異なった味をまとめた絶品でした。
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このアフタヌーンティーのメニューを見て分かることはそれぞれで非常に手の込んだスイーツということ。
蒸す、焼く、煮る、冷やすなどそれぞれで違った作成工程が必要であり作りおきが出来ないメニューの数々、肉料理も鴨、豚、鮑と勢揃い、このアフタヌーンティーはアフタヌーンティーという枠を超えたスイーツのフルコースとも言える内容です。
あと、これは時間をかけた私が悪いんですが、今回鮑のタルトは間に新たに挟んだ蓮の葉包を先に食べるのに時間がかかったせいか僅かにタルトに鮑のソースが染みこみ過ぎていた感がありました。
逆に言えばこのタルトは提供から30分位までが一番美味しい賞味期限ということ。おそらく小籠包も時間をかけ過ぎると染みこみ柔らかくなりすぎてしまうことでしょう。これは出来立てでありよほど自信がないと出来無いメニューです。
ぱっと見、洋風の豪華で華やかなアフタヌーンティーより地味に見えるもここまで手の込んだアフタヌーンティーと言うのは見たことがありません。

そのメニューをサポートする最高級のJINGのお茶とこだわりぬいた茶器の数々。そして東京を一望できるこの絶景。

これがミシュラン一つ星の実力かと唸らせられる素晴らしいお店でした。

次は通常のコースも試してみたい、そしてマンダリンオリエンタルの他のお店やホテルそのものも機会が有ればじっくり楽しんでみたいです。